Asuno-shinwa [Diary]
昨日から、通勤の乗り換え駅の壁に巨大壁画が出現しました。
この作品は、あの岡本太郎が製作した『明日の神話』と言う作品で、
1968年あたりにメキシコの実業家からメキシコのホテルのロビーに
飾るために依頼されて描かれた作品のようです。
しかし、依頼主の経営状況の悪化によりホテルは未完成。
長い間、行方不明となり2003年9月にメキシコシティ郊外の資材置き場で
発見され、修復して蘇ったそうです。
今日は帰りがけに、ゆっくりと見る事にしました。
・・・しかし、色使いといい、筆の使い方といい、
"芸術は爆発だ!!!"・・・という懐かしいフレーズとは違う
何か大きな"憤り"を感じます。
調べてみると、この『明日の神話』は原爆の炸裂する
瞬間を描いたものだそうです。
悲惨で残酷な瞬間にもかかわらず、
人間が自分の手で手に入れたその恐るべしパワーは
「人間の誇り」を残しつつ、「破滅の道」も作り出して
しまった"憤り"を表現していると自分では解釈しています。