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Pininfarina of Italy Carrozzeria [Design]

最近は、外国自動車メーカーでも日本人がデザインを指揮する時代になりました。
ましてや、アウディやフェラーリのプロダクトデザインが日本人がデザインしている・・・
なんて、スーパーカー世代の自分には夢のような話なのです。

昨日の深夜に、ある一人の日本人カーデザイナーの仕事現場を特集した番組が
NHKでやっていました。

舞台は、イタリアのカロッツェリアと呼ばれる
「主にデザインと美しさを売り物にする工房」で
世界的に有名な"ピニンファリーナ社"。
ここでは、主にカーデザインが主流だが、
システムキッチンやゴルフクラブ・電車・時計等もこなす、
プロダクトデザインの会社である。
ここの有名な顧客としては、自動車の名門フェラーリをはじめ、
プジョー・フィアット・アルファロメオ・三菱・・・等

そんな所に、日本人のデザイナーが、デザイン部門の最高責任者として
働いていると言った話から始まります。
クリエイティブ・ディレクターと言う立場なので、自分から線を描く事は減り、
その顧客に合わせてデザインチームを作り、彼らを極限に追いつめて
競争させると言う自ら「猛獣使い」と名乗り、一つのデザインを完成させて行く
といったものでした。
デザインの一つ一つに罵声と欠点の指摘とダメ出しの連続で
デザイナー自身の精神を奮い立たせると言った厳しい手法で育てる。
デザイナーの自己満足ではなく、顧客の求めている
理想にどこまで近づけるのか。をデザインとして売って行く。

これは、若手のデザイナーに有りがちな自己満足デザインを
根本的から改善してゆくある一つの答えのかもしれません。 
意見のぶつかり合いで人もデザインも強くなる・・・
どうやら、その日本人デザイナーの過去の辛い経験が
生かされているようでした。

番組中、ただ一つ気になってしまったのは、
レースカーを受注しているにも関わらず、航空力学の知識を知らない
デザイナーに任せてしまっていた事。
レースに勝つためにどうデザインするのか・・・は、見栄えのデザイン以上に
素材や空力学の知識も必要なはず。 なのに、プレゼンで見栄え重視で
デザインを決めていたクライアント・・・。
(タイヤが大きく見えるから・・・が決定理由)
別の意味で、クライアントの自己満足だけでレースに出ようと言うのは
いかがな物か・・・。

必死で食らいついていた若手デザイナーが哀れに見えてしまいました・・・・。


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